kotomap

ホーム / 文法 / N1 / 〜たるもの

〜たるもの

taru mono

JLPT N1
トピック:許可・禁止・義務・助言

ある立場にある人は、それにふさわしくあるべきだという考えを表す硬い表現です。

更新日:

クイックナビ

〜たるものの意味

「〜という立派な立場にある者は」という意味です。後ろには「〜べきだ・〜なければならない」など、その立場にふさわしい行動や態度が来ます。

  • 【立場の責任】教師たるもの、生徒の手本でなければならない。
  • 【職業倫理】医者たるもの、患者の命を第一に考えるべきだ。
  • 【たる+名詞】一国のリーダーたる人物には、決断力が求められる。
  • 「たる」は文語の「〜である」にあたる

〜たるものの使い方

職業・立場・地位を表す名詞に付けます。

  • 名詞+たるもの(は):教師たるもの・社会人たるもの
  • 名詞+たる+名詞:王たる者・プロたる者
  • 後ろ:〜べきだ/〜なければならない/〜てはならない
  • 前の名詞は社会的に責任のある立場
  • 演説・社訓・論説など改まった場面で使う。会話では冗談めかして使うことも

〜たるものの例文

立場にふさわしい行動を説く例文です。

  • 社会人たるもの、時間は守らなければならない。
  • 政治家たるもの、国民の声に耳を傾けるべきだ。
  • プロの選手たるもの、ファンの期待を裏切ってはならない。
  • 親たるもの、子どもの手本となるよう努めるべきだ。
  • 学生たるもの、勉強が本分である。
  • 裁判官たる者は、公平でなければならない。

「たるもの」と「として」の違い

どちらも立場を表しますが、「たるもの」は理想・義務を強調します。

  • 【として】単に立場・資格を示す:教師として働く
  • 【たるもの】立派な立場にふさわしい義務を説く:教師たるもの、〜べきだ
  • 【以上は】「〜という立場になった以上」と責任を強調。会話でも使える
  • 例:教師として働く(⭕)/教師たるもの働く(✕)

よくある間違い

前に来る名詞と後ろの文に注意しましょう。

  • ❌ 子どもたるもの、ゲームが好きだ(単なる性質) → 後ろは義務・あるべき姿
  • ❌ 泥棒たるもの…(立派な立場でない)→ 冗談以外では使わない
  • ❌ 教師であるたるもの → ⭕ 教師たるもの
  • 自分の行動を述べるより、一般論・主張として使う

練習する

あわせて学ぶ:関連文法