〜べからず
bekarazu
トピック:許可・禁止・義務・助言
「〜してはいけない」という禁止を表す文語表現で、看板や標語でよく見かけます。
更新日:
〜べからずの意味
「べし」の否定形で、「〜してはならない」という強い禁止を表します。連体形「べからざる」は「〜してはならない・〜できない」の意味で名詞を修飾します。
- 【禁止(掲示)】芝生に入るべからず。
- 【戒め・標語】初心忘るべからず。
- 【べからざる+名詞】彼はチームにとって欠くべからざる存在だ。(なくてはならない)
- 【べからざる+名詞】許すべからざる行為(許してはならない)
〜べからずの使い方
動詞の辞書形に付けます。
- 動詞辞書形+べからず:入るべからず
- する → すべからず(するべからず も見られる)
- 連体形:動詞辞書形+べからざる+名詞
- よく使う組み合わせ:欠くべからざる・許すべからざる・侵すべからざる
- 会話では使わない。掲示・格言・硬い文章専用
〜べからずの例文
掲示・ことわざ・硬い文章での例文です。
- 関係者以外、立ち入るべからず。
- ここにごみを捨てるべからず。
- 働かざる者食うべからず。
- 水は人間の生活に欠くべからざるものである。
- 言論の自由は侵すべからざる権利だ。
- これは教師として許すべからざる発言だ。
「べからず」「べきではない」「な(禁止)」の違い
どれも禁止・否定的な判断ですが、強さと文体が違います。
- 【べからず】文語の強い禁止。掲示・格言で使う
- 【べきではない】「〜するのは正しくない」という意見・忠告。会話でも使う
- 【な】話し言葉の命令的な禁止:入るな!
- 【てはいけない】一般的なルールとしての禁止
よくある間違い
会話で使ったり、形を間違えたりしやすいです。
- ❌ 授業中にスマホを使うべからずよ(会話で不自然) → ⭕ 使っちゃだめだよ
- ❌ 欠くべからず存在 → ⭕ 欠くべからざる存在(名詞の前はざる)
- ❌ 入らないべからず → ⭕ 入るべからず(辞書形に接続)
- 「べからざる」は「〜できない」の意味でも使われる(欠くべからざる=欠くことのできない)