〜にたえない
ni taenai
トピック:感情・評価(上級表現)
「ひどくて〜できない」と「感情を抑えきれないほど〜」の二つの意味を持つ硬い表現です。
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〜にたえないの意味
①「見る・聞く」などに付いて「ひどすぎて〜していられない」、②「感謝・喜び」などに付いて「その気持ちを抑えられないほどだ」という意味です。肯定の「〜にたえる」は「〜する価値がある」です。
- 【①ひどくて〜できない】彼の悪口は聞くにたえない。
- 【①】事故現場は見るにたえない状態だった。
- 【②強い感情】皆様のご支援に感謝の念にたえません。
- 【肯定:〜にたえる】大人の鑑賞にたえる作品だ。
〜にたえないの使い方
意味によって前に来る言葉が決まっています。
- ①動詞辞書形+にたえない:見るにたえない・聞くにたえない・読むにたえない
- ②感情の名詞+にたえない:感謝・感激・遺憾・喜び・悲しみ(+の念)
- 肯定:名詞/動詞辞書形+にたえる:鑑賞にたえる・批判にたえる
- 漢字は「堪えない」。ひらがな表記も多い
- ②はスピーチ・挨拶状など非常に改まった場面で使う
〜にたえないの例文
二つの用法の例文です。
- ネット上には読むにたえない誹謗中傷があふれている。
- 彼の歌は音程が外れていて、とても聞くにたえない。
- 被災地の様子は見るにたえないものだった。
- このような事態になり、誠に遺憾にたえません。
- 多くの方々に支えていただき、感激にたえません。
- この作品は何度読んでも、批評にたえる内容だ。
「にたえない」と「てたまらない」の違い
②の用法はどちらも強い感情ですが、文体が全く違います。
- 【にたえない】感謝・遺憾など改まった感情。公式の挨拶で使う
- 【てたまらない】うれしい・悲しいなど個人の感情。会話で使う
- 例:ご厚意に感謝の念にたえません(公式)/うれしくてたまらない(会話)
- ①「見るにたえない」は「見ていられない」に言い換えられる
よくある間違い
意味の取り違えと動詞の制限に注意しましょう。
- ❌ 「見るにたえない」=「見たくてたまらない」と誤解 → ⭕ ひどくて見ていられない
- ❌ 食べるにたえない(一般的でない) → ⭕ 食べられたものではない
- ❌ うれしさにたえない(会話で) → ⭕ うれしくてたまらない
- ①で使う動詞は「見る・聞く・読む」がほとんど