kotomap

ホーム / 文法 / N2 / 〜にしたら

〜にしたら

ni shitara

JLPT N2
トピック:推量・判断・様態複合助詞(〜について等)

ある人の立場に立って、その人の気持ちや考えを推し量る表現です。

更新日:

クイックナビ

〜にしたらの意味

「〜の立場で考えると」という意味です。話し手が他人の立場に立って、その人がどう感じるか・考えるかを想像して述べます。

  • 【他人の気持ち】子どもにしたら、親の小言はうるさいだけだろう。
  • 【立場の違い】店にすれば、急なキャンセルは迷惑なはずだ。
  • 【にしてみれば】彼にしてみれば、悪気はなかったのだろう。
  • 後ろには「〜だろう・〜かもしれない・〜はずだ」など推量が多い

〜にしたらの使い方

人や組織を表す名詞に付けます。

  • 名詞(人・組織)+にしたら/にすれば/にしてみれば
  • 「にしてみれば」は相手の立場に深く立つニュアンス
  • 後ろは推量(〜だろう・〜かもしれない)や感情(〜は迷惑だ・〜はうれしい)
  • 話し手自身(私にしたら)にはあまり使わない
  • 物・事柄(データにしたら)には使わない

〜にしたらの例文

他人の立場を想像する例文です。

  • 初めて日本に来た留学生にしたら、電車の乗り換えは難しいだろう。
  • 犬にしたら、毎日同じ散歩コースでは退屈かもしれない。
  • 会社にすれば、優秀な社員に辞められるのは大きな損失だ。
  • 母にしてみれば、私はいつまでも子どもなのだろう。
  • あの選手にしたら、悔しい引退だったに違いない。
  • 住民にすれば、夜中の工事は迷惑以外の何物でもない。

「にしたら」と「にとって」の違い

どちらも「〜の立場で」ですが、話し手の関わり方が違います。

  • 【にとって】その人にとっての価値・重要性を客観的に述べる:私にとって家族は大切だ
  • 【にしたら】話し手が他人の立場を想像して、その人の気持ちを推測する
  • 「私にしたら」より「私にとって」が自然
  • 例:子どもにとって遊びは大切だ(評価)/子どもにしたら遊びたいだろう(気持ちの推測)

よくある間違い

仮定の「〜にしたら(〜に決めたら)」と区別しましょう。

  • ❌ 私にしたら、この本は大切だ → ⭕ 私にとって、この本は大切だ
  • ❌ 天気予報にしたら、明日は雨だ → ⭕ 天気予報によると
  • 「赤にしたら?(赤に決めたら)」は「にする+たら」で、立場の意味ではない
  • 後ろは推量や気持ちを表す文にすると自然

練習する

あわせて学ぶ:関連文法

間違えやすい文法の比較