〜だに
dani
「〜するだけでも」「〜さえ」という意味の古風で硬い表現です。
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〜だにの意味
①動詞に付いて「〜するだけでも(そう感じる)」、②名詞に付いて否定と一緒に「〜さえ〜ない」という意味を表します。
- 【①〜するだけで】地震のことは考えるだにおそろしい。
- 【①】あの事故は思い出すだに胸が痛む。
- 【②〜さえ〜ない】彼は一言だに発しなかった。
- 【②慣用】兵士たちは微動だにしなかった。
〜だにの使い方
使える言葉がほぼ決まっています。
- ①動詞辞書形+だに:想像するだに・考えるだに・聞くだに・思い出すだに
- ①の後ろは「おそろしい・ぞっとする・胸が痛む」など感情
- ②名詞+だに〜ない:微動だにしない・一顧だにしない・夢にだに思わない
- 古語の助詞が残ったもので、決まった言い方として覚えるとよい
- 会話ではほとんど使わない
〜だにの例文
書き言葉でよく見る例文です。
- 核戦争など、想像するだにおそろしい。
- あの日の出来事は、思い出すだにぞっとする。
- 自分が優勝するなんて、夢にだに思わなかった。
- 彼は私の提案を一顧だにしなかった。
- 警備員は門の前で微動だにせず立っていた。
- 子どもを失った親の気持ちは、聞くだに心が痛む。
「だに」と「さえ」「すら」の違い
②の用法はどれも「〜も」ですが、硬さと使える範囲が違います。
- 【さえ】最も一般的。会話でも使える:名前さえ知らない
- 【すら】書き言葉的:名前すら知らない
- 【だに】さらに古風で、慣用的な組み合わせにほぼ限られる:微動だにしない
- ①「考えるだに」は「考えるだけで」に言い換えられる
よくある間違い
自由に名詞・動詞に付けると不自然になります。
- ❌ 水だに飲まなかった → ⭕ 水さえ飲まなかった
- ❌ 考えるだに楽しい(プラスの感情) → ⭕ 考えるだけで楽しい
- ❌ 微動だにしなかった を「少し動いた」と誤解しない(全く動かなかった)
- ①の後ろは「おそろしい」などマイナスの感情がほとんど